なんとなく考えてみたネタ

イメージ的に東京03だったので、名前をそのまま拝借しちゃいました。

  • 角田→被害者側弁護士
  • 飯塚→被害者
  • 豊本→加害者側弁護士



ピンポーン! ガチャ
角田「こんにちは」

豊本「なんでしょう?」

角田「今日は、飯塚さんの件でお話がありまして・・」

豊本「ああ、その件ね。」

角田「申し訳ないですけど、少々時間を頂けないかな、と思いまして・・・」

飯塚「すいません、お願いします」

豊本「今日はちょっと忙しいから、明日来て」

角田「すいません、そこを何とか、そこを何とかお願いいたします」

豊本「ふーん・・。まぁ、忙しいけど10分ぐらいならいいよ。で、それで?」



角田「それで?って・・。あんたね、飯塚さんは怪我をしてるんですよ!」

飯塚「いや、そんなに大した怪我じゃないから・・・」

角田「先日そちらからお話がありました示談の件ですが、お断りしようと思いましてですね・・」

豊本「お断り?そっかー、何が足りないの?」

飯塚「・・・はぁっ!?何言ってんの!」

角田「何が足りないの?って、あんた!今のあんたには誠意が足りないでしょうが!誠意が!」

飯塚「今の態度酷いよね。信じららんない。絶対に示談なんかしないから!」



豊本「誠意?誠意ですか・・。じゃぁ、示談金を2万円から100万円にしましょう。」



角田「金の問題じゃねーよ!!」

豊本「いや、だって、今、誠意が足りないって言ったじゃないですか」

角田「その誠意じゃねーよ!」

飯塚「えっ、でもその値段ならちょっとくらっときちゃうかも」

角田「お金の問題じゃないでしょ!!飯塚さん!いいですか?あなたは怪我をしたんですよ!!」

飯塚「怪我っていっても、突き指程度じゃん! 100万円でいいよ!」
角田「ダメダメダメ! ダメです! お金で買われる正義なんて絶対ダメです!」



豊本「ほら、飯塚さんもそう言ってることだし。じゃ、これで」



角田「待て待て待て! まてーぃ!」

豊本「ん?他に何か話が?」



角田「何かじゃねーだろ!なんだよお前は! さっきから誠意が足りないって言ってるだろ!

   こっちは被害者なんだよ!」

飯塚「被害者は俺なんですけど?」



豊本「飯塚さんとは、もうお話が着いたような感じですよね?」

角田「えっ?そうなの?どうなの?どうなの?」

飯塚「えっ?いや、その、100万円とかだと誘惑されちゃうというか・・・」

角田「そんな誘惑に負けちゃダメだー! いいですか?

   お金で犯罪をなかったことにされて、あなたのリョウシンはそれで満足するとでも思ってるんですか!」

飯塚「別に気にしないけど?」

角田「お前の両親、歳いってるけどお金大好きなんだな・・」

飯塚「何で親の話がでてくるんだよ!」



(豊本の携帯に依頼主から携帯にメール。)



角田「お金の誘惑に負けず正義を貫き通す。ちょっとした勇気ですけど、とても大切なことなんですよ。

   飯塚さん、誘惑に負けずに私と頑張りましょう!」

飯塚「頑張らないとダメ?」

角田「頑張りましょう!」

飯塚「え?いや、俺はちょっと・・・」

角田「頑張りましょう!頑張りましょう!」

飯塚「そ・・そこまで言われると・・」

角田「頑張りましょう!やりましょう!やっつけましょう!」

飯塚「やっつけましょう!って、何をだよ!」

角田「拝金主義という腐った考え方をやっつけましょう!そうだ!それでこそ正義だーっ!」

飯塚「そうですよね、頑張りましょう!やっつけましょう!」



(メールやり取り終了)


角田「こういうことです、豊本さん!」

豊本「わかりました。じゃぁ、5億でどうでしょう」

飯塚「今までの話聞いてないだろ!お金の問題じゃないんだよ!ふざけんなよ!」

角田「(えっ?5億? 5億ってことは、謝礼が2割だから・・1億?)」

角田「飯塚さん!冷静になりましょう!」

飯塚「冷静にって、無理だよ、無理!だって、話聞いてないじゃん!」

角田「飯塚さん、ちょっと落ち着いてください。落ち着いて」

角田「すいません、豊本さん。じゃぁ、5億で」

豊本「はい、じゃぁそれで」

飯塚「はぁ???!! 何言ってんの?何言っちゃってんの? さっきの話は何なの?何なの?」

角田「飯塚さん、私、さっき言いそびれました・・。世の中はですね、お金なんですよ!」