第2回 UBICカンファレンス「リスクマネージメントと不正調査体制」

・日時:2006年6月15日(木) 15:00〜17:00

・会場:東京国際フォーラム G402会議室

・定員:80名

・費用:無料

とりあえず申し込んでみましたw


以下は、会場からのレポート。ただし、デモンストレーション部分は割愛。


クロール社リスクマネージメント
◆クロール社のコア・サービス

 ●多様な脅威に対する包括的なサービス

  • 有事対応は非常にコストがかかり、Happy Endには終わらないケースが多い。
  • 常時から対応することが必要。

 ●多彩なプロフェッショナルサービス

  • 軍、法機関出身者が多い。最近は民間から人材を集めている。
  • クライアントが民間が多い。

 ●アドバンテージ

◆不正・企業犯罪とクロールの活動

 ●不正問題

  • 個人の利益よりも組織の利益を目的足したものが増えいている。

 ●消えない不正・知能犯罪のリスク

  • 発見された人がアンラッキー。
  • 通常の検査技法ではなかなか見つからないというケースが多いのが実情

 ●ビジネス・インテリジェンス&調査

  • 不正、詐欺の調査
  • 知的財産流出の調査

 ●東京でのここ3年のケース

  • 売り上げ、購買関連の不正(韓国が多い)
  • 知的財産の窃盗や流用


個人情報漏洩、というとわかりやすい。

個人情報だけではなく、企業の機密情報の漏洩。

  • 詐欺、横領その他

 ●クロールの役割

  • 実態とダメージの解析
  • 危機管理
  • 経営的視点に立った助言


弁護士に相談してください、というものが多い

 ●あなたの会社は大丈夫か?

  • うちは大丈夫だよ


結構多い

  • 100%漏洩しない対策を考えて欲しい


100%漏洩しないなんてありえない。


■危機対応体制の構築とコンピュータフォレンジック@UBIC
◆コンピュータフォレンジックとは
 ●最近話題の事件とコンピュータフォレンジック

 ●コンピュータフォレンジック

  • フォレンジック=科学捜査、鑑識
  • コンピュータに関わる科学技術調査をコンピュータフォレンジック、といいかえれる。
  • 最終的には法的に解決することを目的としている。
  • 段階は大きく3段階。
    • 証拠保全
    • 解析
    • 報告書作成・報告

 ●最近話題になったデジタルデータの証拠性

  • 印刷されたE-mail


印刷されたメールに証拠はない。

 ●デジタルデータの証拠性

  • 保管の継続性(CoC)

 ●コンピュータフォレンジック対象領域

  • 不正アクセス
  • 内部監査
  • その他の違法行為
  • 情報漏洩後の対応
  • 知的財産の侵害
  • その他訴訟時における電子証拠開示支援

 ●ネットワーク・フォレンジックとコンピュータ・フォレンジックの連携

  • 製品としてはネットワーク・フォレンジックの方が有名かもしれない
  • 携帯電話も対象

◆UBIC紹介

◆内部統制とコンピュータ・フォレンジック
 ●情報セキュリティトータルソリューションモデルとフォレンジックの位置づけ

  • 不正行為はある確率で必ず発生するという認識を持つことが重要

 ●発見しにくい不正

  • 共謀による不正が複雑化すると、通常の監査手法では発見が困難
  • 不正は人の心が起こすもの
  • 不正調査と言う観点からいうと、コンピュータ以外のものも調査対象

 ●内部統制とコンピュータ・フォレンジック

  • 内部統制を法律で義務化

◆コンピュータ・フォレンジック導入方法
 ●自社でフォレンジック調査チーム体制を構築する場合

  • 基本ツールセットの購入
  • レーニング受講
  • 自社だけでは対応でないときは専門の会社に

◆ダメージコントロールとコンピュータフォレンジック
 ●エスカレーションダラー

  1. モニタリング(見つからないように情報収集等)
  2. 調査準備(緊急対応チームの召集開始等)
  3. 本格調査開始(緊急対応チーム発動、外へのDisclose等)

どのタイミングでUBIC社に依頼するか等の手順もあらかじめ決めておくことが必要。

 ●ダメージコントロール


セキュリティインシデントなどにより受ける被害を最小限にし、本来の活動を継続させるためのマネージメント技術。事業の継続性を維持することが重要。

  • リスクアプローチ(何が問題で何を守るのか?)による基本方針
  • 緊急対応責任者及びチームの設置
  • 有事における特別ルールの設置(有事規制)
  • 対応のマニュアル化(あらゆる部署が対応できるように)
  • 訓練

 ●リスクマネージメントとフォレンジック

  • 電子データだけでは全てが終わらない
  • 全体的なリスクコントロールプランの中にフォレンジックを組み込むことが必要(Kroll社と共同)
  • いかにして得られた情報をもとにして企業を守るのか